【シニアの概況】高齢化の現状と将来
内閣府より発表される『高齢社会白書』を元に、具体的な数字を交えてながら
シニアマーケットについて、テーマ別にご紹介します。
シニアマーケットをマクロ視点で捉える際にお役立てください。
2020/1/30
更新:2021/5/25
高齢化率は28.4%
我が国の総人口は、令和元(2019)年10月1日現在、1億2,617万人となっています。
65歳以上人口は、3,589万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.4%となりました。
65歳以上人口を男女別に見ると、男性は1,560万人、女性は2,029万人で、性比(女性人口100人に対する男性人口)は76.9であり、男性対女性の比は約3対4となっています。
65歳以上人口のうち、「65~74歳人口」は1,740万人(男性831万人、女性908万人)で総人口に占める割合は13.8%となっています。また、「75歳以上人口」は1,849万人(男性729万人、女性1,120万人)で、総人口に占める割合は14.7%であり、65~74歳人口を上回っています。
総数 | 男 | 女 | ||
---|---|---|---|---|
人 口 | 総人口 | 12,617万人 | 6,141万人 | 6,476万人 |
65歳以上人口 | 3,589万人 | 1,560万人 | 2,029万人 | |
65~74歳人口 | 1,740万人 | 831万人 | 908万人 | |
75歳以上人口 | 1,849万人 | 729万人 | 1,120万人 | |
15~64歳人口 | 7,507万人 | 3,802万人 | 3,705万人 | |
15歳未満人口 | 1,521万人 | 779万人 | 742万人 | |
構 成 比 | 総人口 | 100% | 100% | 100% |
65歳以上人口(高齢化率) | 28.4% | 25.4% | 31.3% | |
65~74歳人口 | 13.8% | 13.5% | 14.0% | |
75歳以上人口 | 14.7% | 11.9% | 17.3% | |
15~64歳人口 | 59.7% | 61.9% | 57.2% | |
15歳未満人口 | 12.1% | 12.7% | 11.5% |
資料:総務省「人口推計」令和元年10月1日(確定値)
我が国の65歳以上人口は、昭和25(1950)年には総人口の5%に満たなかったのですが、昭和45(1970)年に7%を超え、さらに、平成6(1994)年には14%を超えました。高齢化率はその後も上昇を続け、令和元(2019)年10月1日現在、28.4%に達しています。
また、15~64歳人口は、平成7(1995)年に8,716万人でピークを迎え、その後減少に転じ、令和元年には7,507万人と、総人口の59.5%となりました。
将来推計人口でみる令和47(2065)年の日本
次に、平成29(2017)年4月に国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の将来推計人口」における出生中位・死亡中位推計結果を概観します。将来推計人口とは、全国の将来の出生、死亡及び国際人口移動について仮定を設け、これらに基づいて我が国の将来の人口規模並びに年齢構成等の人口構造の推移について推計したものです。
- 9,000万人を割り込む総人口
我が国の総人口は、長期の人口減少過程に入っており、令和11(2029)年に人口1億2,000万人を下回った後も減少を続け、令和35(2053)年には1億人を割って9,924万人となり、令和47(2065)年には8,808万人になると推計されています。 - 約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上
65歳以上人口は、「団塊の世代」が65歳以上となった平成27(2015)年に3,387万人となり、「団塊の世代」が75歳以上となる令和7(2025)年には3,677万人に達すると見込まれています。その後も65歳以上人口は増加傾向が続き、令和24(2042)年に3,935万人でピークを迎え、その後は減少に転じると推計されています。
総人口が減少する中で65歳以上の者が増加することにより高齢化率は上昇を続け、令和18(2036)年に33.3%で3人に1人となります。令和24(2042)年以降は65歳以上人口が減少に転じても高齢化率は上昇を続け、令和47(2065)年には38.4%に達し、国民の約2.6人に1人が65歳以上の者となる社会が到来すると推計されています。総人口に占める75歳以上人口の割合は、令和47(2065)年には25.5%となり、約3.9人に1人が75歳以上の者となると推計されています。
65歳以上人口のうち、65~74歳人口は「団塊の世代」が高齢期に入った後に平成28(2016)年の1,768万人でピークを迎えます。その後は、令和10(2028)年まで減少傾向となるが再び増加に転じ、令和23(2041)年の1,715万人に至った後、減少に転じると推計されています。
一方、75歳以上人口は、令和36(2054)年まで増加傾向が続くものと見込まれています。
高齢化の推移と将来推計
- 現役世代1.3人で1人の65歳以上の者を支える社会の到来
65歳以上人口と15~64歳人口の比率を見てみると、昭和25(1950)年には1人の65歳以上の者に対して12.1人の現役世代(15~64歳の者)がいたのに対して、平成27(2015)年には65歳以上の者1人に対して現役世代2.3人になっています。今後、高齢化率は上昇し、現役世代の割合は低下し、令和47(2065)年には、65歳以上の者1人に対して1.3人の現役世代という比率になります。
出典:内閣府『令和2年版高齢社会白書』
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