第2回 シニアにまつわる「ウソとホント」~経済事情&IT活用編~
シニアは現金決済派!?
老後資金2,000万円の準備万全!?
ネット通販を利用しない!?
ITに弱い!?広告宣伝はアナログ媒体!?
現在55歳以上の1965年(昭和40年)以前に生まれたシニア層と呼ばれる全国の男女を対象にしたインターネット調査を実施し、シニア層の実態を数字で検証しました。都市伝説的に表されるシニア像を「ウソとホント」形式でご紹介いたします。
シニアは「キャッシュレス決済」についていけてない!?
キャッシュレス決済の普及率は82%で完全に浸透している。コロナ禍の影響で3%程度、新たに使用するようにもなった。因みに、使用されているキャッシュレス決済デバイスは「クレジットカード」90%、「流通系ICカード」34%、「交通系ICカード」34%、「QRコード決済」31%となっている。
シニアは「老後資金2,000万円」の準備万全!?
金融庁のレポートで年金以外に2千万円の貯蓄が必要だといわれたことで物議をかもしたが、現時点での貯蓄高で2千万円に満たない人は68%おり、そのうち百万円未満の貯金額の人は全体の19%であった。反対に5千万円以上の貯金がある人は11%であった。「お金持ち」の定義によるが、いずれにしても将来を加味して贅沢三昧に生活できるシニア層は限られると思われる。
シニアは「ネット通販」を利用しない!?
インターネット通販の利用経験は80%で「月に1回程度利用する」21%、「月に複数回利用している」人は27%である。購入アイテムは「食料品」49%、「家電」38%、「衣料品」37%、「趣味のもの」29%、「書籍」28%となっている。男性は「趣味のもの」3%が、女性は「美容・コスメ」36%と各々高いことが顕著である。
シニアはアナログで「IT」に弱い!?
よく使用するIT機器・機能・サービスを調べたところ、「パソコン」は74%が使用しており、「Eメール」52%、「Yahoo!JAPAN」48%でシニアの中でもIT技術は生活に密着したものとなっている。パソコン・スマホ・タブレット端末の利用も進んでおり、パソコンOSは「Windows」(41%)、スマホOSは「Android」(34%)、検索サービスは「Yahoo!JAPAN」(48%)が好まれ、SNSにおいては「LINE」(37%)の利用率が高い。
シニア向けの広告宣伝はやはり「アナログ媒体」!?
シニアのメディア接触率は「テレビ(地上波)」が93%で圧倒的に高いが、「ネットのニュース」65%や「ネットの動画サイト」42%も存在感を増している。また、相対的に各メディアへの接触率は男性の方が高いが、「フリーペーパー」をはじめ、「地域の広報誌」「企業のダイレクトメール(DM)」「会員誌・会報誌」などのアナログメディアは男性よりも女性の方が接触率が高い傾向。但し「ネットのニュース」「ネットの書き込み・口コミ」においては女性の方が僅かに高い接触傾向がうかがえる。
↓ 第1回シニアにまつわる「ウソとホント」記事はこちら ↓
シニア層の日常生活における新型コロナウイルス感染症拡大の影響を把握するため、55歳以上の高齢者約670人を対象にインターネット調査を行いました。全体の傾向分析に加え、シニアライフ総研独自カテゴライズであるシニア6区分のうち、介護を受けている層を除く「現役層」「引退層」「アラ70/アクティブ層」「アラ70/マイペース層」4区分別の分析結果をご紹介しています。
その他オリジナル調査結果
- 【住宅・仕事・生活編】住宅、同居家族、従業、収入・貯蓄・生活費、買い物、キャッシュレス決済など
- 【IT編】デバイス・ソフト・SNSの利用率、ネット通販の利用率・購入品など
- 【コミュニケーション編】コミュニケーション相手・手段、コミュテニィに費やす金額・時間など
- 【メディア編】メディア接触率・接触時間・コンテンツジャンル、利用サイト・アプリなど
- 【趣味編】現在の趣味・将来の趣味、費やす金額・時間など
- 【将来編】余生・最期を過ごしたい場所、将来不安なこと、終活の計画・実施、健康維持など
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